前回のブログでは、上半期の振り返りを行いました。 半年経ったので、振り返ります。
ふりかえり - 仕事
総括
現状の整理・モデリングを通じて、品質改善のための議論の土壌を整えた。 また、コミュニケーションを重視することで、現場のメンバーにとって役に立つ、また効果を感じるようなQA施策を少しずつ提案できるようになってきた。 「データを用いて仮説検証する能力」、「具体的で効果の出る施策を提案する能力」が不足しているため、仕事に向き合うと同時に知識を獲得していく姿勢を強める必要がある。(永遠のテーマな気もする)
Q2(7~9月) - コミュニケーション重視型のQAへ
開発チームの改善を加速させるQA
をキーワードに、開発チームとのコミュニケーションを重視して以下を行いました。
- 上半期から継続して行ったこと
- 品質特性を通して要件を捉え、各要件の品質目標を立てる取り組み
- チーム横断的な要件定義レビュー
- 各種チケットのテンプレート改善
- 市場障害分析
- QAポータルを通したQA活動の周知、テスト技術の発信
- 下半期から新たに始めたこと
- 各開発チームとの週2回のミーティング
- バグチケット分析
- レビュー記録表の作成~集計分析
- レビュープロセスの整理・拡充
下半期から新たに始めたことの中で特に効果を感じたのが、各開発チームとの週2回のミーティング
でした。QA施策の是非の相談から、チームがそのとき困っていることのヒアリングまで行うことができ、同じ目線を保ちながら品質改善活動を行う推進力となりました。 QAから質問するだけじゃなく、ある話題について "QAとしてはどう考えるか" を逆に聞いてもらえたりして、「問題 vs 私たち」という構図を色んな場面で作れたのは良かったなと思います。
バグチケット分析やレビュー記録表の分析は正直上手くいっておらず、メトリクスの導出に壁を感じています。
Q3(10~12月) - 可視化するQA
現状の可視化
をキーワードに、特に開発プロセスの整理に挑みました。 …というのも、9月末に山本くにおさんにQA業務の相談をさせていただける機会をいただき、そこで"現状を正しく知ることが重要"ということを教わったためです。 今もTwitterから相談に乗っていただけるようなので、QA全般困りごとを抱えている方はぜひ。(くにおさん、時間を割いていただき本当にありがとうございました。)
【緩募】ソフトウェアテスト・QAのキャリアで困っている人いませんか−?
— 山本くにお@元村上 (@gen519) December 28, 2021
キャリアの整理・キャリアプラン作成・レジメ作成・etc(QA業務関連でもOK!)・・・
拙い経験ですが・・・相談に乗ります!
2022年も、テスト・QA業界の方々の可能性と選択肢を増やすことに寄与できればと考えています!! pic.twitter.com/tjwBMRqwkY
現状の可視化として具体的に行えたことは、主に以下になります。
- 各プロセスのI / Oをヒアリング
- チームで検討するときの考え方、判断基準などをヒアリング
- 各チームからのヒアリング内容を踏まえて、現状のPFDを作成
- 開発チームも作成に関わる、対外的に出しているドキュメントについて、ドキュメントの作成フローを明文化
PFDやドキュメントの作成フローは開発メンバーにもとても喜んでもらえ、身近なメンバーの役に立てていることを実感できて嬉しく思いました。
"効果を実感" という部分でいうと、「施策を通して事業にどのように貢献したか」を示すことは上手くできませんでした。"データが大事ということを身をもって知ることができた" とも言えるので、来年の課題として向き合っていきます。
->2022 - 成果を出せるQAを目指して
大きすぎる課題、広すぎる領域に手を出そうとする癖は直せたのかなと思いつつ、まだまだ成果を出す力が弱いなと感じています。 成果は「数字・データとして見えるもの」と「組織の文化・人の雰囲気から感じ取れるもの」があるのかなと思うので、どちらか一方に執着せず、どちらも視野に入れて動いていけるエンジニアになりたいです。
現時点では、「仕事の取り組み方」より「知識量や考える力」に課題を感じているので、もうとにかく勉強していこうと思います。一生そうだろうけど、今は特に。
(しごとのふりかえりおわり)
ふりかえり - 個人的な勉強、そのほか
そのほか
JaSST Tokyo実行委員に参画させていただきました。若輩者ですが、コミュニティに貢献できるように頑張ります。
個人的な勉強
読んだ本や読み始めた本をまとめます。カテゴリは割と適当です。
QA
- SQuBOK Guide V3
- 一通り読んで、JCSQE初級を受験しました。受かってると良いな~
- Body of Knowledgeという言葉通り、頭にソフトウェア品質の知識体系を描くのにとても良いなと思いました。初手でこれに手を出せるとその後の勉強がより定着しやすそうです。
- ソフトウェア品質会計
- 読みました。"書いてあること全部頑張る" というよりは "取り入れられる部分を取り入れる" という使い方をしています。そういう意味では参考書っぽいなと感じています。
- 間違いだらけの設計レビュー
- 読みました。シナリオを用いたレビューの仕方、レビューの準備~当日進め方~フォローの一連の流れが解説されています。とても読みやすかったし、実践に活かしやすい内容でした。"レビュー改善したいけど、どこから手を付ければ良いか分からない" という方におススメです。
- テストから見えてくるグーグルのソフトウェア開発
- 読みました。これ読んで、やっぱりコーディングできるようになりたいなって思いました。
- ソフトウェアプロセス改善手法SaPID入門
- 読み始めました。組織を対象とするQA活動は、気づいたらトップダウン的な動きになりがちなので、ちゃんと読み込んで自律的な改善活動にしていきたいです。
仕事全般
- イシューからはじめよ
- 読みました。1度読んで "なるほどな" ってなるんですが、意識して実践するのを繰り返さないと身につかないなと感じています。特に何度も読み返す系。
- SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル
- 読みました。読んだはずです。エンジニアとして自分を売り込めるようになろう、その他の生活も勿論大事だよ、という本だったと思います。もう1回読もう。
- コンサル一年目が学ぶこと
- 読み始めました。先頭のほうに書いてあったPREP法は、次の日から役立ちました。他の勉強の合間に少しずつ読み進めます。
- 知識創造企業(新装版)
- 読み始めました。ナレッジマネジメントはQA活動で避けて通れないと思い、読んでいます。第2章まで読み終わったくらいなので、ここからが本論という感じです。期待。
(べんきょうのふりかえりおわり)